top of page
  • 副院長

ロタウイルスワクチンが定期接種となりました。

 とても久しぶりのブログです。

 あっという間に夏が終わり、ずいぶん過ごしやすい気候になりました。朝晩は冷えることも多く、風邪をひくお子さんも増えているようです。新型コロナウイルス感染症の対策で定着している手洗い・うがい・マスク、3密を避けるといった行動は一般的な風邪の予防にも有効ですので続けていきましょう。


 さて、10月1日からロタウイルスワクチンが定期接種となりました。

 ロタウイルスは重症の嘔吐下痢症の原因となるウイルスで、世界では年間50万人を超える子どもが亡くなっています。衛生環境が良く、医療へのアクセスが容易な日本では重症になるお子さんは決して多くはないですが、やはり乳児期に罹患すると入院治療を必要とすることがしばしばあります。

 当クリニックではロタリックス®︎という2回接種するワクチンを採用しており、1回16,000円を負担していただいていました。とても高額ですがロタウイルス感染症について説明の上、接種をお勧めしていました。定期接種となることで、このロタウイルスワクチンが無料となります。非常に喜ばしいことですが、2020年8月1日以降に生まれたお子さんが対象となっており、それ以前に生まれたお子さんが対象外なのが微妙なところです・・・

 ロタウイルスワクチンでは頻度は非常に少ないものの合併症として“腸重積”を起こすという報告があります。図のように片方の腸がもう一方の腸に入り込むような病気で、ワクチンとは無関係に乳児でみられることもあります。症状としては、嘔吐や不機嫌を繰り返したり、ぐったりすることがあります。ロタウイルスワウチンの接種後1週間くらいで発症することが多いようですので、気になる症状があれば早めにご相談ください。


 10月1日からはインフルエンザワクチンも開始となっています。今年度はやはり新型コロナウイルス感染症の影響もあり希望される方が多い印象です。ワクチン接種も大切ですが、やはり感染症対策の基本は冒頭に述べたように「手洗い・うがい・マスク」、「3密を避けること」です。ワクチン接種で油断することなく、感染症対策を続けていきましょう。

閲覧数:169回

最新記事

すべて表示
bottom of page