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予防接種について

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当院で受けられる予防接種

<生後2か月からのワクチン>

●B型肝炎ワクチン

●インフルエンザ 菌B型(HiB)ワクチン

​●肺炎球菌ワクチン

●ロタウイルスワクチン

<生後3か月からのワクチン>

●四種混合(DPT-IPV)ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ)

<生後5か月頃のワクチン>

●BCGワクチン(結核)

<生後6か月からのワクチン>

●日本脳炎ワクチン(3歳からでも可)

<1歳からのワクチン>

●麻疹風疹混合(MR)ワクチン

●水痘ワクチン

●おたふく風邪(ムンプス)ワクチン ※任意

<その他のワクチン >

​●インフルエンザワクチン

●三種混合(DPT)ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)
●二種混合(DT)ワクチン(ジフテリア、破傷風)
●子宮頚癌ワクチン

●A型肝炎ワクチン

 定期接種(公費接種)も定められた期間以外は自己負担(有料)となります。ご注意ください。
 接種自体は通常可能ですからご相談下さい。

接種料金

定期接種は公費負担ですので無料です。
※ただし、定められた期間内に接種しなければ有料になりますのでご注意ください。

任意接種は自己負担のため有料です。

●インフルエンザワクチン:4,000円 ※2020年度のワクチン接種料金についてはこちら
●おたふく風邪ワクチン(ムンプス):6,000円

●ロタウイルスワクチン:16,000円 ※2020年8月1日生まれのお子さんから定期接種(公費)となります

その他のワクチンの料金については窓口までお問い合わせください。

接種計画や予防接種についての相談

 予防接種の目的は、病気にかからないようにすること、かかっても軽く済むようにすること、そして病気の流行を防ぐことです。予防接種や育児相談は、こどもの健康を守るという意味で、病気の治療とともに小児科医の大事な仕事です。
 予防接種は、通常生後2か月から始めます。(Hibワクチン・肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチンは生後2か月から、四種混合は生後3か月から開始します。また現在は有料であるロタウイルスワクチンは、生後6週間から開始できます。)生後2か月より前から接種計画を立てましょう。ワクチンを摂取する乳児期は、かぜなどの病気にかかりやすいので、決して無理はしないで主治医と相談しながら臨機応変に進めていきましょう。

 

 当クリニックでは、最初の受診の時、また最初の予防接種でご来院の時に、お子さんの接種状況を確認しその後の接種計画を具体的に立てるように努めています。

 母子健康手帳(福岡市は予防接種手帳)に予防接種についての一般的説明と各定期接種についての説明が掲載されていますので、予防接種を受ける前に必ずお読みください。解りにくいことがあれば、接種を受ける前に必ずお尋ねください。

 母子健康手帳は全国共通の形式がありますが、居住地で交付されますので交付する自治体によりかなり違いがあります。乳幼児期に福岡市に転入された場合、福岡市の予防接種手帳だけは交付される場合がありますので保健所(保健センター)にお尋ね下さい。※予防接種手帳がなくても接種はできます。

一般的な予防接種のスケジュール

​準備中・・・

予防接種の副反応

 予防接種の理想は、効果が100%で副反応が0%であることです。しかしどの予防接種も完全な予防効果はなく、副反応もゼロではありません。結果としてできるだけ効果が高く、できるだけ副反応が少ないワクチンが良いワクチンということになります。

 軽い副反応としては、痛み、発赤、しこり、発熱、じんましんなどがありますが、これらは通常自然に消失します。重い副反応としては、けいれん、意識障害、アナフラキシーショックなどがありますがごく稀です。

 アレルギーの病歴がある方は、重大な副作用を防ぐために必ずお知らせください。ただしアレルギー体質があっても予防接種が禁止になるのは稀ですのでご相談ください。

 通常重い副作用は、接種後30分内に起こることが多いので、接種後30分間は慎重に様子観察することをお奨めます。接種当日は激しい運動や遠方への外出は避けた方が良いでしょう。当日の入浴は構いません。接種翌日からは通常生活が可能です。接種後、何か不安なことがあればぜひご相談ください

予防接種の広域化

 現在、福岡県内に居住しているこどもは、県内のどこの医療機関でも予防接種を受けることができます。ただし、定期接種(公費接種)は、福岡市内では予防接種登録医療機関であることが必要です。当クリニックは、予防接種登録医療機関です。

 県外に住民票があるこどもでも、乳児期に長期に福岡市内に滞在している場合、手続きをとれば福岡市内で予防接種を受けることができる場合があります。住民票のある自治体の保健所にお尋ね下さい。

予防接種の複数同時接種

 従来、予防接種は1日に1種類のみが行われるのが原則でした。複数同時接種が、効果や副作用が影響しないか心配されたからです。しかし、2011年3月に、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頚癌ワクチンの3つが公費化された際、同日に複数(2種類または3種類)のワクチンを接種してもかまわないことになりました。
 これは、欧米諸国で同日複数接種が以前から行われており、効果と副作用に問題ないとされていること、既に国内でも多数の小児科医が複数接種を行っていたこと、予防接種の種類が増えたため予防接種を効率よく短期間で行うには複数同時接種が必要とされたことなどが理由です。受診回数が少なくて済むことは、こどもや働く保護者にも都合がよいとされました。

 2011年3月、複数同時接種が始まった頃に8名のこどもが予防接種後に死亡したニュースが報道されました。1カ月間Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頚がんワクチンが延期され、複数接種も見送られました。しかしその後、厚生省が検討した結果、問題ないとされ同年4月からは複数同時接種も問題ないとされました。現在は、多くの医療機関で複数同時接種が行われていますが、幸いに副作用が増えたという情報はみられません。

 当クリニックでも原則として複数同時接種で予防接種を計画していますが、保護者の不安が強い場合など、ご希望があれば1日1種類で計画を立てていきますのでご相談ください。

予防接種の公費化運動

 全国の小児科医会は、ワクチンで予防できる病気の予防接種をすべて公費化しすべてのこどもが無料で予防接種を受けることができるよう自治体や国に要請しています。 ここ数年で多くのワクチンが定期接種となり、2020年10月からはロタウイルスワクチンも定期接種になる予定です。 おたふく風邪(ムンプス)ワクチンはまだ公費化される予定はなく、すでに定期接種とされているワクチンの一部は小学校入学前や小学校高学年で追加接種が必要と考えられているワクチンもあります。予防接種の公費化には保護者の大きな声が必要です。ぜひご協力をお願いします。

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